予備試験の難易度を徹底解説!予備校が教えない合格できない理由
目次
この記事を読んで理解できること
- 予備試験の概要
- 予備試験の難易度
- 予備試験の難易度が高い4つの理由
- 難易度が高くても予備試験は挑戦する価値がある!
- 予備試験特有の対策は「ヨビロン」で学べる
あなたは、
- 予備試験の難易度を知りたい
- 予備試験がなぜそこまで難しいのかを知りたい
- 自分が予備試験に合格する可能性があるのかを知りたい
とお考えではありませんか?
司法試験合格を目指していれば、予備試験に挑戦したいと思う方は多いでしょう。
一方で、周りがなかなか受からないのを見ると、難易度がどれくらいか気になりますよね。
結論から言えば、予備試験の最終合格率は約4%と非常に低く、現役東大生でも約20%しか受かりません。
なぜなら、試験範囲が非常に広く、厳しい時間制約の中で難しい論文を書く必要があるからです。
しかし、多くの受験者が知らない予備試験特有の対策を学べば、十分に合格が可能です。
この記事を読めば、予備試験の難易度が高い理由が分かり、他の受験者と圧倒的な差をつけられる、合格に向けた対策を知ることができます。
具体的には、
1章で予備試験の概要
2章で予備試験の難易度
3章で予備試験の難易度が高い理由
4章で難易度が高くても予備試験を受けるべき理由
5章で予備試験特有の対策を学べる具体的な方法
について、詳しく解説します。
この記事を読んで、難易度の高さだけに惑わされず、予備試験合格に向けた対策を考えていきましょう。
1章:予備試験の概要
まずは予備試験の概要について確認しておきましょう。
主なポイントを以下にまとめました。
そのほかの予備試験の詳しい情報は、以下の記事で解説しているので、参考にしてください。
予備試験とは?その特徴や試験科目から合格率、対策の重要性を徹底解説
2章:予備試験の難易度
予備試験の難易度が高いといわれるのは、合格率が非常に低いからです。
ここでは、以下の3つの視点で予備試験の合格率を詳しく見ていきましょう。
- 試験別合格率
- 受験者の在籍大学別合格率
- 社会人受験者の職種別合格率
それぞれ説明します。
2-1:【試験別合格率】最終合格率は4%前後
予備試験の最終合格率は極めて低く、過去5年分の最終合格率は3.6~4.2%です。
「短答式試験」「論文式試験」「口述試験」の試験別の合格率は、以下の表のとおりです。
※試験別の合格率は、各試験の実際の受験者数を母数にして計算
短答式試験を通過した上位20%の受験者から、論文式試験でさらに20%以下に絞られています。
それだけ、論文式試験が難しいということです。
一方、口述試験の合格率は96%~98%と高い水準であり、論文式試験を突破した受験者であれば、ほぼ問題なく合格できるレベルと考えられます。
2-2:【大学別合格率】東大生の合格率は20%前後
予備試験の難易度をよりイメージしやすいように、受験者が在籍している大学別の合格率を見ていきます。
なお、現役大学生全体の合格率は7.2%であり、全体の合格率よりは少し高めです。
以下の表は、令和5年の現役大学生の受験者のうち、最終合格者数がトップ5の大学別合格率です。
※文部科学省法科大学院等特別委員会(第114回)配布資料「令和5年司法試験予備試験受験状況(大学生)」を加工して作成
国内最高峰の入試試験を突破した現役東大生でさえ、最終合格率は21.6%です。
このことから、法学を現役で学んでいる者でも、簡単には合格できない試験であることが分かります。
2-3:【職種別合格率】社会人の合格率は1.5%前後
予備試験はだれでも受験可能なため、社会人の受験者もいます。
以下の表は、令和5年の社会人受験者の職種別合格率です。
※文部科学省法科大学院等特別委員会(第114回)配布資料「予備試験合格者・司法試験合格者(予備試験合格資格に基づく)に関する職種別人員数の推移」を加工して作成
社会人受験者の最終合格率は例年1~2%程度であり、大学生の合格率と比べてかなり低くなります。
やはり、仕事との両立で、勉強時間の確保が難しいことが主な理由だと考えられます。
しかし、100人以上の合格者がいることから、社会人でも合格できる可能性が十分にあるということです。
2-4:司法試験で圧倒的有利になるレベル
予備試験に合格できるレベルになれば、司法試験で圧倒的有利になります。
司法試験を受験できるのは、以下にあてはまる者です。
- 法科大学院課程の修了者
- 法科大学院課程に在籍し、司法試験法に定める学長の認定を受けた者
- 予備試験の合格者
1つ目と2つ目を「法科大学院ルート」、3つ目を「予備試験ルート」と呼びます。
この2つのルートでは、司法試験合格率に圧倒的な差があるのです。
以下の表は、令和5年司法試験における受験資格別の合格率です。
「法科大学院ルート」の合格率は40.7%であり、半数以上が合格していません。
最も司法試験合格者数が多い京都大法科大学院でも、合格率は68.3%であり、東京大法科大学院では59.0%です。
一方、「予備試験ルート」の合格率は92.6%であり、ほとんどの受験者が合格しています。
このように、「法科大学院ルート」に圧倒的な差をつけられるほど、予備試験は難易度の高い試験といえます。
2-5:他の国家資格と比べても最難関
難関といわれる他の国家資格とも比較してみましょう。
以下は、主な国家資格試験について、令和5年試験の合格率と、一般的に合格までに必要と言われている勉強量を示したものです。
※合格率は受験者数を母数として算出している
司法試験や医師国家試験は、そもそも受験資格が厳しく比較できないため、予備試験と同様、受験資格の制限がない試験と比較しました。
これを見ると、予備試験は、合格率と必要勉強量ともに最も厳しいといえます。
受験者のレベルも高いことを考えると、最難関レベルの国家試験といっていいでしょう。
3章:予備試験の難易度が高い4つの理由
予備試験がこれだけ難易度が高いのは、以下の4つの理由が挙げられます。
- 同年度に3つの試験すべてに合格する必要
- 科目数が多い
- 論文式試験の時間的制約が厳しい
- 予備試験特有の対策を知らない学生が多い
それぞれ説明します。
3-1:同年度に3つの試験すべてに合格する必要
予備試験は、同じ年度中に「短答式試験」「論文式試験」「口述試験」のすべてに合格する必要があります。
一度短答式に合格しても、論文式や口述で不合格となれば、次回はまた短答式から受ける必要があります。
短答式、論文式、口述それぞれの試験の特徴を以下にまとめました。
短答式から口述まで、試験期間は約6ヶ月間あり、司法試験が4日間で終わるのと比べると、受験者の精神的な負担はかなり大きいでしょう。
また、司法試験は短答式と論文式の総合評価となります(一応短答式の足切りはあります)が、予備試験は3つすべての試験で合格ラインを超える必要があります。
試験範囲も試験形式も異なる3つの試験すべてで、十分な対策が必要であることが、難易度を上げる要因になっていると考えられます。
3-2:科目数が多い
予備試験は科目数が多いことも、難易度が高い原因となっています。
各試験の試験科目は以下のとおりです。
■短答式試験:全8科目
- 法律基本科目(憲法、行政法、民法、商法、民事訴訟法、刑法、刑事訴訟法)
- 一般教養科目
■論文式試験:全10科目
- 法律基本科目
- 選択科目(倒産法、租税法、経済法、知的財産法、労働法、環境法、国際関係法(公法系)、国際関係法(私法系)のうち1科目)
- 法律実務基礎科目(民事・刑事)
■口述試験:全2科目
- 法律実務基礎科目(民事・刑事)
司法試験は短答式試験が3科目、論文式試験が8科目であるため、司法試験よりも科目数が多くなっています。
限られた準備期間で、膨大な学習範囲を効率的に勉強する必要があり、試験日までに対策が間に合わない受験者もいます。
また、法律実務基礎科目は、通常法学部でも学ばないため、対策がおろそかになりがちです。
3-3:論文式試験の時間的制約が厳しい
予備試験の3つの試験のうち、科目数の多さや合格率の低さから、論文式試験が最も難しいといえます。
予備試験の論文式試験は、科目数が多いうえに、時間的な制約も司法試験以上に厳しくなっています。
論文式試験の試験時間の配分は以下のとおりです。
※法務省「司法試験予備試験の試験時間について」を加工して作成
1科目あたり70分間ですが、複数科目を一括した試験時間内でおこなうため、自分で時間管理をおこなう必要があります。
問題のボリュームが違うものの、司法試験は1科目ずつ2時間の試験時間が設けられています。
そのため、予備試験の方が時間的な厳しさを感じるでしょう。
いかに短時間で重要な論点を抽出し、簡潔かつ適切な答案を素早く作成するかが重要になってきます。
3-4:予備試験特有の対策を知らない受験者が多い
合格率が低い理由として、予備試験特有の対策を知らない受験者が多いことが挙げられます。
広範な試験範囲への対策や、論文添削の必要性などから、予備校に通う受験者は多くいます。
しかし、多くの予備校講師が、司法試験には受かっていても、予備試験に受かっていない、または総合順位が低い可能性があります。
そのため、予備試験特有の出題傾向や対策を十分に理解せず、司法試験の経験に基づいて指導をおこなうケースがあるのです。
また、司法試験に合格しても弁護士としての実務経験がない場合は、予備試験特有の実務科目を教えることは難しいでしょう。
4章:難易度が高くても予備試験は挑戦する価値がある!
予備試験は難易度が非常に高いですが、以下の理由から、積極的に受けることをおすすめします。
- 正しく対策すれば合格は目指せる
- 予備試験合格者の90%以上が司法試験に合格
- 予備試験合格者は就職に強い
- 法科大学院ルートより時間もお金も節約できる
それぞれ説明します。
4-1:正しく対策すれば合格は目指せる
予備試験は決して合格が不可能な試験ではなく、正しく対策すれば十分に合格は目指せます。
大半の受験者が、予備試験特有の正しい対策法を知らないままで受けているからです。
予備試験特有の対策を知るだけでも、他の受験者と差が付けられます。
そのためには、実際に予備試験で最高クラスの評価を受け、予備試験勉強の本質を理解した予備試験上位合格者に学ぶことが理想です。
独学で挑戦するには難易度が高すぎる試験ですが、予備校に入る場合も、そのような観点で慎重に選びましょう。
4-2:予備試験合格者の90%以上が司法試験に合格
予備試験に合格すると、高い確率で司法試験に合格できるため、やはり予備試験は積極的に受けたほうが良いでしょう。
繰り返しになりますが、予備試験合格者の司法試験合格率は90%以上です。
「法科大学院ルート」からの受験の合格率は約40%程度であり、圧倒的な差があるのは明らかでしょう。
司法試験の合格は相対評価で決まるため、逆に法科大学院ルートで受験すると、これだけの難関試験を突破した強者と戦うことになります。
最終的に司法試験の合格を目指しているのであれば、予備試験合格を目指さない手はありません。
4-3:予備試験合格者は就職に強い
予備試験合格者は、ほかの司法試験合格者と比べて就職活動でも有利です。
深い法的知識や高い問題解決能力が備わっていると考えられ、ある意味ブランド的な価値を持っているからです。
予備試験の論文式試験合格者を対象に、大手の五大法律事務所などでは冬季のインターンプログラムを設けており、司法試験合格前に内々定をもらうケースもあります。
司法試験合格に有利ということだけでなく、就職活動に強いことを理由に予備試験を受験する人は多くなっています。
4-4:法科大学院ルートより時間もお金も節約できる
法科大学院ルートより、時間とお金が節約できるのも大きな利点です。
法科大学院ルートでは、基本的には、法科大学院を2年(法学未修者であれば3年)で修了した後に司法試験の受験資格を得ます。
司法試験受験までに、大学卒業後2~3年かかるうえ、在学中の学費も必要です。
学費は法科大学院によりますが、150~500万程度になります。
一方、予備試験は何歳でも挑戦でき、合格後の4月1日以降の5年間は、いつでも司法試験を受験できます。
17,500円の受験手数料だけで、学費を払う必要もありません。
これだけのメリットがあり、司法試験でも就活でも圧倒的有利になるため、難易度が高いという理由だけで諦めるのはもったいないといえます。
5章:予備試験特有の対策は「ヨビロン」で学べる
予備試験で確実に合格を目指すなら、予備試験特有の対策を知る必要があります。
しかし、予備試験に特化した学習法を学べる方法は、ほとんどないのが現状です。
そこでおすすめなのが、予備試験1桁合格者が作成する予備試験に特化した教材「ヨビロン」です。
5-1:予備試験1桁合格者の独自ノウハウを伝授
「ヨビロン」の最大の特徴は、予備試験1桁合格者である予備試験専門講師に教われることです。
多くの予備校では、司法試験に合格していても、予備試験に合格していないか、総合順位が高くない講師が教えています。
司法試験と予備試験は全くの別物であり、そのような環境では、予備試験に確実に合格できる方法を学べるはずがありません。
予備試験専門講師であれば、予備試験の問題の傾向や、合格までに必要な戦略を熟知しています。
ほかの予備校では学べない、上位で合格できる確実性の高い勉強法を伝授できるのです。
5-2:初見の問題でも確実に点が取れる方法がわかる
予備試験に合格するには、初見の問題でも、限られた時間内に正解を導きだす力が必要です。
多くの予備校では、論証パターンと問題集を繰り返すような勉強がおこなわれていますが、初見の問題には適応できないことがあります。
「ヨビロン」では、予備試験で出題される問題の考え方のパターンを体系化し、だれでも初見の問題に対応できる、以下の独自ノウハウを伝授します。
■客観的読解法
出題者が聞いている重要な論点を客観的に見つける方法
■解法パターン
どの論証パターンを使うべきかを論理的に選ぶ方法
「論証パターン」を使いこなすための方法が学べるため、他の受験者と圧倒的に差をつけることができるでしょう。
まとめ|予備試験の難易度と正しい対策を理解して合格を目指そう
予備試験は、最終合格率が4%前後と非常に低く、国家試験の中でも最難関の試験です。
予備試験の難易度が高い理由は、主に以下の4つが挙げられます。
- 同じ年度で3つの試験すべてに合格しなければならない
- 試験の科目数が多い
- 論文式試験の時間的制約が厳しい
- 予備試験特有の対策を知らない受験者が多い
つまり、予備試験特有の対策を知れば、他の受験者と差がつけられ、合格できる可能性が格段に上がるのです。
予備試験に合格していない予備校講師が多い中、ヨビロンでは、予備試験1桁合格者が提唱する「客観的読解法」や「解法パターン」を学べます。
試験本番で初見の問題が出ても対応できるこれらの方法は、ほかでは絶対に学べません。
今なら、以下のLINE登録により、「解法パターン」とその活用方法を解説した動画が無料でご覧いただけます。
ぜひ、最難関試験合格への第一歩として、お役立てください。
LINE特典動画では、私が提唱する「解法パターン」とその活用方法の一端をお見せします。
動画①では、「判例の射程とは何か」を予備試験の過去問を題材にしながら分かりやすく解説します。この解説を聞いた受講生からは「判例の射程の考え方・書き方がようやくわかった!」との言葉をいただいております。
動画②では、試験開始前に見ることで事案分析の精度が格段にあがるルーズリーフ一枚に収まる目的手段審査パターンまとめです。
動画③では、どの予備校講師も解説をぼやかしている生存権の解法を明確にお渡しします。
そして、動画④では③の生存権の解法パターンを使って、難問と言われた司法試験の憲法の過去問の解説をします。
是非、解説動画を受け取って、世界を変えてください。