予備試験の論文式試験とは?出題科目と合格率、論文式試験が難しい理由
目次
この記事を読んで理解できること
- 予備試験の論文式試験とは?
- 予備試験の論文式試験が難しい理由
- 予備試験の対策としてヨビロンをおすすめする理由
- 予備試験論文式試験の過去問題と結果、出題趣旨
あなたは、
- 予備試験の論文式試験について知りたい
- 予備試験の論文式試験の合格率は?
- 予備試験の論文式試験が難しい理由は?
などとお考えではありませんか?
予備試験の論文式試験は、合格率20%程度の短答式試験を突破した人のみが受験できる試験で、司法試験の論文式試験に比べて科目数が多く、過去5年間の合格率は17~19%台で推移している大変難しい試験です。
また、合格点と受験者全体の平均点の差が大きく、平均レベルの実力では合格できないことから、論文式試験の難しさと競争の激しさがうかがえます。
司法試験予備試験の流れと合格率は、次のようになります。
論文式試験は、短答式試験に合格した者のみが受験できる2番目の段階であり、最も難関とされる部分です。
この試験に合格することで、最終段階の口述試験を受ける資格が得られます。
そのため、論文式試験は、予備試験合格に向けた大きな関門になります。
この記事では、
1章では、予備試験の論文式試験とは?
2章では、予備試験の論文式試験が難しい理由
3章では、予備試験の対策としてヨビロンをおすすめする理由
4章では、予備試験論文式試験の過去問題と出題趣旨
について解説します。
この記事を読んで、予備試験論文式試験の概要や難しい理由をしっかり把握し、予備試験合格に向けて役立ててください。
予備試験の概要については、こちらの記事で詳しく解説しています。
予備試験とは?その特徴や試験科目から合格率、対策の重要性を徹底解説
1章:予備試験の論文式試験とは?
予備試験の論文式試験とはどういった内容なのか、
- 論文式試験の出題科目と試験時間・配点
- 論文式試験の合格点や合格率
について解説します。
1-1:論文式試験の出題科目と試験時間・配点
論文式試験の出題科目と試験時間・配点は、次のようになります。
論文式試験の出題科目は、司法試験法第5条第3項及び同法施行規則第1条第2項において、法律基本科目7科目のほか、受験者があらかじめ選択する1科目並びに法律実務基礎科目2科目について行うとされています。
各法分野における基本的な知識や理解、及び基本的な法解釈や運用能力と、それらを適切に表現する能力が問われます。
法律実務基礎科目は、法科大学院における法律実務基礎科目の教育目的や内容を踏まえて、民事訴訟実務、刑事訴訟実務及び法曹倫理に関する基礎的素養が身に付いているかが問われます。
各科目いずれも1問・50点満点で、全科目合計で500点満点になります。
日程としては、毎年9月頃までに2日間で実施され、12月頃までに合格発表される予定です。
1-2:論文式試験の合格点や合格率
論文式試験の令和5年(2023年)まで5年間の受験者数や合格者数・合格点・合格率は、それぞれ次のようになります。
令和5年(2023年)の合格点は500点満点で245点以上、合格率は19.0%、受験者全体の平均点は202.0点となっています。
過去5年間の合格点は230点以上、合格率は17~19%台で推移しています。
2章:予備試験の論文式試験が難しい理由
予備試験の論文式試験が難しいとされる主な理由としては、次の7つの特徴があげられます。
- 出題範囲の広さ
- 高度な法的思考力が重要
- 時間的制約が厳しい
- 高度な文章力が必要
- 複合的な問題が多い
- 実務的な視点が求められる
- 合格基準が高い
それぞれ解説します。
2-1:出題範囲の広さ
憲法、行政法、民法、刑法、商法、民事訴訟法、刑事訴訟法に加えて、民事系と刑事系の法律実務基礎など、多岐にわたる法律分野から出題されます。
各分野について法律の基本的な知識だけでなく、判例や学説についても深い理解が求められます。
2-2:高度な法的思考力が重要
単なる法律知識の暗記だけでなく、複雑な事例に対して高度な法的思考力が重要です。
問題の適切な分析と、関連法規の正確な適用、論理的な結論の導出が必要です。
2-3:時間的制約が厳しい
法律基本科目の試験時間は、司法試験論文式試験が1科目2時間とされているのに対して、予備試験論文式試験は1科目70分となっているため、時間的制約が厳しいといえます。
また2、3科目あわせての時間割となっているため、適切な時間管理が求められます。
2-4:高度な文章力が必要
法的な論理展開を、適切な専門用語を使用し、わかりやすく説得力のある文章で表現する必要があります。
2-5:複合的な問題が多い
一つの問題に複数の法律分野や論点が含まれることが多く、総合的な法的思考力が求められます。
問題文中の重要な事実や指示など、見落としがないことが重要です。
2-6:実務的な視点が求められる
単なる法解釈だけでなく、実際の法律実務を想定した問題も出題されます。
単なる法律の暗記ではなく、実務的な視点からの考察も求められます。
2-7:合格基準が高い
司法試験と同等の難易度を維持するため、採点基準が厳しく設定されています。
多くの優秀な受験者が集まるため、合格ラインが高くなります。
これらの要因が組み合わさり、予備試験の論文式試験は非常に難易度の高い試験となっています。
予備試験の論文式試験は、法曹になるための基礎的な能力を総合的に評価する重要な試験です。
そのため、広範な法律知識はもちろん、それを実践的に応用する能力、そして限られた時間内で的確に表現する力が求められます。
3章:予備試験の対策としてヨビロンをおすすめする理由
2章で解説したように非常に難易度が高い予備試験ですが、司法試験と異なり予備試験に特化した勉強法が浸透していないことも合格率が低い要因として考えられます。
そこで予備試験の対策として有効なのが、予備試験1桁合格者が作成した予備試験に特化した教材「ヨビロン」です。
予備試験の対策としてヨビロンをおすすめする理由として、次の2点があげられます。
- 予備試験の論文式試験1桁合格者が解説
- 予備試験と司法試験の違い
それぞれ解説します。
3-1:予備試験の論文式試験1桁合格者が解説
ヨビロンは、「予備試験の論文式試験1桁合格者」が作成した予備試験対策に特化した教材です。
予備試験に合格していない講師が作成した従来の論証集と異なり、実際に予備試験で高得点を取った合格者が作成した実践的な論証が載っています。
判例の射程や有効な主張反論パターンをコンパクトにまとめており、すぐに実践で使えるように設計されています。
また、司法試験とは異なる予備試験に対応した解き方も詳細に説明されており、司法試験対策をそのまま応用する誤りを防ぎます。
「ヨビロン」は、憲法の多くの判例を網羅しているだけでなく、最新の判例や学説にも対応しており、受験生が過去問だけでは補えない知識を効率よく吸収できるように設計されています。
予備試験の過去問に加えて、司法試験の過去問も対策することで、予備試験を無双できる実力を身に付けるカリキュラムが構成されています。
3-2:予備試験と司法試験の違い
予備試験の論文式試験は、司法試験とは異なり倍率が高く、科目数が多いだけでなく問題の傾向も独特です。
そのため、司法試験対策だけでは、予備試験には対応しきれない部分があります。
特に、司法試験と予備試験の違いを理解していない講師による指導は、受験生の勉強が無駄になる可能性があるため、合格を遠ざける結果になるおそれがあります。
「予備試験の論文式試験1桁合格者」が作成した「ヨビロン」は、自身の予備試験合格のノウハウを基にして、この従来の予備校の問題点を改善した実践的な教材を提供することを目指しています。
「ヨビロン」は、従来の教材の欠点を克服し、主張反論パターンの自動化や解法パターンを活用して、受験生が効率よく得点できる仕組みを備えています。
4章:予備試験論文式試験の過去問題と結果、出題趣旨
予備試験論文式試験の過去問題と結果、出題趣旨は、法務省のこちらのページで確認できます。
■令和5年司法試験予備試験
■令和4年司法試験予備試験
■令和3年司法試験予備試験
■令和2年司法試験予備試験
■令和元年司法試験予備試験
まとめ:予備試験の論文式試験の概要
予備試験の論文式試験は、法曹を目指す者にとって非常に重要でかつ難関な試験です。
法律基礎科目だけでなく法律実務基礎科目も含めて構成され、法律知識だけでなく、法的思考力や文章力も問われます。
試験の難しさは、広範な知識要求、厳しい時間制限、高度な文章力の必要性、実務的視点の重要性、そして競争の激しさに起因します。
ヨビロンは、このような難関試験に対する効果的な対策であり、1桁合格者による実践的なアドバイスや、予備試験と司法試験の違いに関する詳細な解説は、受験生にとって非常に有益です。
過去問題と出題趣旨の分析を通じて、出題パターンの把握や答案作成スキルの向上が可能となり、効率的な学習につながります。
予備試験の論文式試験は確かに難しい試験ですが、適切な戦略と効果的な学習方法を用いることで、合格への道は開かれています。
ヨビロンを活用し、自分に合った学習計画を立てることで、論文式試験突破を目指しましょう。
LINE特典動画では、私が提唱する「解法パターン」とその活用方法の一端をお見せします。
動画①では、「判例の射程とは何か」を予備試験の過去問を題材にしながら分かりやすく解説します。この解説を聞いた受講生からは「判例の射程の考え方・書き方がようやくわかった!」との言葉をいただいております。
動画②では、試験開始前に見ることで事案分析の精度が格段にあがるルーズリーフ一枚に収まる目的手段審査パターンまとめです。
動画③では、どの予備校講師も解説をぼやかしている生存権の解法を明確にお渡しします。
そして、動画④では③の生存権の解法パターンを使って、難問と言われた司法試験の憲法の過去問の解説をします。
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