ネクスパート法律事務所 - 8年で100名規模に成長、弁護士の可能性を広げる新時代への躍進

監修者
講師 赤坂けい
株式会社ヨビワン
講師 赤坂けい
ネクスパート法律事務所 - 8年で100名規模に成長、弁護士の可能性を広げる新時代への躍進
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ネクスパート法律事務所 代表弁護士 寺垣 俊介

ネクスパート法律事務所

代表弁護士 寺垣 俊介

経歴

広島県広島市生まれ
修道高校卒業
慶應義塾大学商学部卒業
青山学院大学法科大学院卒業
新司法試験合格
最高裁判所司法研修所修了

所属

第二東京弁護士会
税法研究会
租税訴訟学会
日本賠償科学会

役職

株式会社M&Aコンサルティング 社外取締役(監査等委員)
一般社団法人薬機法医療法規格協会 理事長
一般社団法人日本美容サロン協議会 監事
一般社団法人睡眠ヘルスケア協議会 外部有識者(認証評価委員)

株式会社ヨビワン 講師 赤坂けい

株式会社ヨビワン

講師 赤坂けい

予備試験1桁合格
弁護士法人経営
史上初・唯一の予備試験専門学校「ヨビワン」設立
国立大学医学部に10か月の勉強で合格(2024年)
アディーレ法律事務所にて、柴田先生の後継者として二回試験講座 全科目 の講師を担当

ネクスパート法律事務所の沿革と成長

赤坂:
今日はネクスパート法律事務所を訪問し、代表の寺垣先生にお話を伺う企画です。ネクスパート法律事務所は東京の京橋にあり、全国に展開されている規模の大きな事務所ですが、確か開業は2016年でしょうか?

寺垣先生
はい、2016年1月です。

赤坂
今2024年9月なので8年になりますね。

寺垣先生
8年8ヶ月、9年目ですね。

赤坂
先生は何年目で独立されたんですか?

寺垣先生
3年やって4年目で独立です。

赤坂
現在、弁護士は何名いらっしゃいますか?

寺垣先生
44名です。

赤坂
事務員の方は?

寺垣先生
59名ほどですね。

赤坂
合計103人規模ということですね。私も事務所経営していますが、8年で100人という規模は珍しいと思います。特に2016年は過払い業務も少なくなっていた時期ですよね。

寺垣先生
そうですね。過払いはほぼありませんでした。

赤坂
大規模事務所の多くは過払い業務で成長したイメージがあるので、とても興味深いです。8年でここまで成長した秘訣はありますか?

寺垣先生
最初は大きくしようとは思っていませんでした。みんなにとっていい事務所を作ろうという気持ちで始めたところ、徐々に大きくなりました。

赤坂
1年目は何人でスタートしたんですか?

寺垣先生
私と佐藤で始めて、弁護士が3人ほど入りました。その後、最初の3年は順調に増え、一度休止期間を設けて、また3年増員し、という形で進めてきました。

赤坂
年間の採用ペースはどのくらいですか?

寺垣先生
5、6人ぐらいですね。

赤坂
8年で40人程度という計算になりますが、ほとんど辞めていない印象ですね。

寺垣先生
独立する方は時々いますが、他の事務所への転職は少ないですね。

赤坂
新興系の事務所は一般的に離職率が高いイメージがありますが、珍しい事例だと思います。

寺垣先生
大量採用をせず、少人数ずつ採用して丁寧に育ててきたことが要因かもしれません。来年は初めて10人程度の採用を予定しています。

赤坂
事務所も移転予定とお聞きしましたが。

寺垣先生
はい、京橋近辺か大手町・日本橋近辺、東京駅周辺を検討しています。新入職員は東京が7割程度の予定です。

対談-1

人材育成と教育方針

赤坂
教育体制について伺えますか?

寺垣先生
私たちはOJTには自信があります。座学だけでなく、常に上級弁護士と若手弁護士が2人で案件を担当します。最初は見学から始めて、内容証明作成や電話対応など、できることを徐々に増やしていく形です。

赤坂
自転車の補助輪のような形ですね。若手への丸投げが多い中、そういった育成方針は事務所への帰属意識も高まりそうです。

寺垣先生
ただ、どこまで指導するかは難しい部分もあります。マイクロマネジメントになり過ぎない配慮も必要です。現在マニュアルも作成していますが、基本的には自分で考えて進められる環境を大切にしています。

赤坂
3年目ぐらいで独立される方は多いですか?

寺垣先生
創業時から他の事務所より良い事務所にしたいと思っていて、良い労働条件、環境、待遇、やりたい分野ができる環境を整えています。また人間関係も大切にして、風通しの良い職場作りを心がけています。

赤坂
金さえもらえれば良いというタイプもいますが、独立志向の強い人以外は、働くなら長く続けたいと考えるはずです。就職するときは人間関係のストレスが一番大きいと思います。飲み会は多いんですか?

寺垣先生
他より多い気がしますね。明るくワイワイした人が多いです。

赤坂
飲み会好きな人を求めたりするんですか?

寺垣先生
そうですね。ただ、あまり声を大にしては言えないところです。

給与体系と支店展開

赤坂
3年目ぐらいの給与体系はどのくらいですか?頑張ればこれくらいという目安を教えてください。

寺垣先生
3年目だと1000万から1200万円くらいですね。

赤坂
案件数はどのくらいですか?事務所の分業体制もあると思いますが。

寺垣先生
一般民事と企業法務で全然違いますが、一般民事で言うと、手持ち60件くらい回せるようになると一人前というイメージです。債務整理も含めてですね。

赤坂
それで3年目で1000万から1200万円ですね。もっと上を目指せますか?

寺垣先生
はい、もっと目指せます。近年は仕事が増えてきていて、支店長になるともっと収入は増えます。

赤坂
支店への異動は希望制ですか?上からの指示で行くことになりますか?

寺垣先生
希望制です。無理強いはありません。無理強いすると辞めてしまうと思うので。

赤坂
実家の近くの支店がない場合、新しく支店を出してもらえる可能性はありますか?

寺垣先生
半年から1年ほど東京など既存の拠点で経験を積んでもらい、そこで良ければ可能です。

赤坂
現在支店はどのくらいありますか?

寺垣先生
まだ11拠点です。博多、名古屋などがあります。

赤坂
関西にはないんですね。大阪は?

寺垣先生
大阪はないんです。出店したいと考えています。

赤坂
関西出身者にとってはチャンスですね。東京で経験を積んだ後、大阪支店長として来ていただけるなら大歓迎という感じですか?

寺垣先生
はい、大歓迎です。大阪は事件数も多いですし、ただ関西人は商人が多くて手ごわいところもありますが。

赤坂
最近は東京志望が多いと聞きますが、その希望は通りやすいですか?面接で不利になったりしませんか?

寺垣先生
東京志望でも不利にはなりません。ただ支店の方が競争率は低いです。給与体系は同じですが、支店長になればより高い収入が期待できます。

赤坂
47都道府県のどこでも可能性はありますか?

寺垣先生
空いているところならぜひお願いしたいです。自分の地元でやりたい人も意外と多いですからね。

赤坂
個人事件の取り扱いについてはいかがですか?

寺垣先生
自由です。15%を事務所に入れていただきます。

赤坂
15%は新興系では低い方ですよね。他は3割くらいが多いと聞きます。この個人事件の上納は、私は税金のようなものだと思っているので、3割と15%では大きな違いです。

寺垣先生
そうですね。3割くらいが一般的だと思います。

赤坂
地方で独立するくらいなら、支店長として働きながら個人事件も扱える方が、収入面でも良さそうですね。

寺垣先生
稼ごうと思えばそれが良いと思います。ただし支店長は事件処理以外の業務も多いです。

対談-2

支店長としてのマネジメント経験

赤坂
具体的にはどんな業務がありますか?

寺垣先生
事務員さんのマネジメントや採用など、支店運営全般に関する裁量があります。好きな支店が作れるとも言えますね。マルチタスクになりますが、その分成長できる機会も多いと思います。

赤坂
マネジメントは難しいですよね。私も経営者としてマネジメントをしていますが。

寺垣先生
マネジメントは司法試験でも習わないし、人生でも経験する機会が少ない分野ですからね。

赤坂
マーケティングなら売上で結果が分かりますが、マネジメントは正解が分かりにくいですよね。例えば誰かが辞めていった時、その人が不満を持っていたのか、本当に病気だったのか分からない。

寺垣先生
そうですね。でも、できる人にとっては面白い仕事だと思います。

起業家人材の募集と新規事業への展望

赤坂
サマクラの応募を拝見して驚いたのですが、独立・起業を考えている人も募集されているようですね。この事業というのは弁護士事務所としての独立ということでしょうか?

寺垣先生
いいえ、普通に会社の起業をしたい人材を求めています。

赤坂
それは珍しいですね。他の事務所でも独立希望者の募集はありますが、起業という表現は見かけません。その点について詳しくお聞かせいただけますか?

寺垣先生
当事務所の将来像として、弁護士としての専門性を掘り下げる方向性と、弁護士の仕事の枠を超えた新しい展開を考えています。起業意欲のある人材に参加してもらい、支援していきたいと考えています。

赤坂
ネクスパートさんが投資をする形なのでしょうか?

寺垣先生
はい、投資も考えています。

赤坂
起業のアイデアを持つ人材を採用し、弁護士以外の業務も認める。ネクスパートは出資者として利益の一部を得る、という形でしょうか?

寺垣先生
そうですね。ただし出資割合は本人が多く持つ方が良いと考えています。

赤坂
マネジメントやマーケティングのノウハウも提供する形ですね。

寺垣先生
はい、その分野は当事務所でもかなり対応できると思います。

赤坂
良い取り組みだと思います。現在そういった人材は見つかっていますか?

寺垣先生
まだいないですね。

赤坂
率直に言って、特に都市部では弁護士の独立も厳しい時代になってきています。そういった中で、ビジネススキルを身につけ、弁護士としての経験を活かして他の分野にも展開していく方向性は、今後のスタンダードになっていく可能性がありますよね。

寺垣先生
そうですね。個人としても専門性を深めるか、弁護士以外の領域まで幅広く展開するか、様々な可能性を追求していく必要があると思います。

赤坂
そういった展望を持っている事務所は他にもありますか?

寺垣先生
多くあると思います。

赤坂
私も医師になった場合は「ネクスパートクリニック」という形で連携できるかもしれませんね。

寺垣先生
それは面白い案ですね。

赤坂
様々な選択肢や意欲を持つ人材がチャレンジできる環境は重要だと思います。

分野選択の柔軟性と希望の反映

赤坂
起業の話は一旦置いて、起業の野心がなく弁護士としてスキルアップしたい場合について伺いたいです。ネクスパートさんのホームページを見ると様々な分野を扱っていらっしゃいますが、希望する分野は通りやすいものなのでしょうか?

寺垣先生
分野も希望通りになります。

赤坂
受験生や修習生は様々な分野をやりたいと言う人が多いのですが、実際に入ってみると1、2個の分野しかやれないということもありますよね。事務所として扱う分野は多くても、実際に入ってから希望が通らないケースもあると思うのですが、御社ではどうでしょうか?

寺垣先生
最初から何でも扱えます。特に支店では全分野に携われます。

赤坂
それは誰に相談すればいいのですか?

寺垣先生
新規のお客様との面談が設定され、その際にお客様の都合に応じて最適な弁護士が選ばれます。

赤坂
具体的な例として、交通事故案件をやりたい新人弁護士が入った場合はどうなりますか?

寺垣先生
その場合は事前に希望を伝えてもらえれば、案件を多めに回すことができます。また、交通事故に飽きて労働案件をやりたくなった場合でも、希望を言ってもらえれば対応可能です。やはり、やる気のある分野を担当してもらった方が成果が出ますから。

赤坂
企業法務や一般民事など、範囲が広い分野では適性も人それぞれですよね。交渉が得意な人もいれば、緻密な文書作成が得意な人もいる。

寺垣先生
その通りです。

赤坂
私のイメージでは、医師が専門を持つのと違って、弁護士は完全な専門特化ではなく、広い裾野があってその上に1、2個の得意分野という山がある、というような形だと思うのですが。

寺垣先生
そうですね。一般民事と企業法務は分けていますが、一般民事の場合、離婚、男女問題、相続、債務整理、交通事故、労働、不動産関係など、まずは満遍なく経験してもらいます。その中で得意分野が自然と見えてきて、そこを深めていく方が成果も出やすいですね。

赤坂
修習生や受験生は全分野を均等にこなせるイメージを持っていることが多いと思うのですが、実際に案件を担当していく中で自分の適性を見つけていけるということですね。

寺垣先生
はい。色々な分野を経験した結果、自分に合った分野を見つけられるのは良いことだと思います。ずっと満遍なく全分野をやり続ける人は実際にはあまりいないものです。

企業法務の特徴と広告法務、先端技術法務への展開

赤坂
企業法務をやりたいという人もいるんですが、主にどういった分野を扱われているんですか?

寺垣先生
中小企業とベンチャーが中心です。

赤坂
ベンチャー企業の上場支援なども行うということですね。新興系の事務所だと一般民事も多いイメージがありますが、その辺りはいかがですか?

寺垣先生
チームを分けていて、企業法務と一般民事は別々に対応しています。

赤坂
事務所全体としては両方扱っているわけですね。ベンチャー企業の案件は大変だと思いますが、経験を積むには良い分野だと思います。

寺垣先生
確かに大変ですが、様々な知識が必要になりますからね。

赤坂
ホームページを拝見したところ、広告法務にも力を入れているようですが。

寺垣先生
はい。薬機法、医療法、景品表示法などを扱っています。広告チェックなども行っています。

赤坂
広告法務は市場が大きいですよね。私も修習中から興味があって、コンサルタントの様子も研究していました。

寺垣先生
広告法務の可能性に気づいたのは4、5年前ですね。最近は取り組む事務所が増えてきました。

赤坂
既存の顧問弁護士がいる企業でも、専門性の高い分野として需要がありそうです。

寺垣先生
その通りです。広告法務は既に顧問弁護士がいる会社でも、追加で契約してくれることが多いです。大手企業との取引にもつながりやすい分野です。実務的なノウハウは本には載っていない部分も多いですね。

赤坂
Web3の分野についてはどうですか?

寺垣先生
暗号資産やブロックチェーンを用いたSaaSの開発など、様々な案件があります。AIも含めて、新しい技術に関する法務需要が増えています。

赤坂
AI法務に興味がある受験生や修習生も多いと思うんですが、どこに行けば良いか分からないという声をよく聞きます。

寺垣先生
そうですね。当事務所でもAI関連やWeb3の案件は増えていて、興味のある方には携われる機会を提供しています。

赤坂
総合的な法務サービスを提供しながらも、従業員の希望を尊重した柔軟な運営をされているように感じます。

寺垣先生
優秀な人材には長く活躍してもらいたいので、独立するよりも当事務所で働く方が魅力的だと感じてもらえるよう、良い環境作りを心がけています。楽な職場とは言えませんが、やりがいのある仕事を提供できていると思います。

赤坂
私が修習生だったら、ぜひ働きたいと思います。色々な事務所の話を聞きますが、労働時間が長いところも多い中で、しっかりと希望に沿った経験を積める環境は魅力的ですね。

寺垣先生
ありがとうございます。新しい分野に挑戦したい若手の方々にとって、良い選択肢となれるよう努めています。

対談-3

労働環境や労働時間の実態

赤坂
厳しい話も聞きたいと思うので、教えていただけますか。

寺垣先生
労働時間は長いわけではありませんが、毎日6時に帰れるという感じではないですね。

赤坂
弁護士事務所で6時に帰れるところはないですよね。大体どれくらいまでの勤務になりますか?

寺垣先生
8時とか9時くらいが多いと思います。

赤坂
一般的な弁護士事務所の勤務時間ですね。出社は何時ですか?

寺垣先生
10時くらいですね。

赤坂
10時出社で8時、9時退社は良い方だと思います。弁護士業界でブラックを考えると、9時までなら結構良い方ではないでしょうか。

寺垣先生
9時は少し遅い気がします。8時前後に帰りたいですね。

赤坂
8時だと早い気もします。6時に帰れる事務所はありえないと思いますが。

寺垣先生
時々聞きますよ。ただし、給料はそれなりですが。

赤坂
給料と裁量を考えると、8時退社は良い条件だと思います。10時から20時で、休憩を考えても9時間。今の日本では良い環境だと思います。

寺垣先生
そうですね。時代はどんどん変わっていますから。

赤坂
ネクスパートさんが開業される前後よりも、環境は改善されていると思いますが、どうですか?

寺垣先生
大分改善されたと思います。ただ、3年目4年目でも600万円、10年近くで1000万円に行っていないような事務所もちらほら聞きます。

赤坂
3年目で1000万円に行かない事務所が多いですよね。そういう事務所が弁護士の平均年収を下げているのでしょうか。また、そういう事務所は労働時間も長いイメージがあります。

寺垣先生
どうなのでしょう。

赤坂
今の時代に3年目で600万円という事務所は、経営者に時代に合わせる発想がないように思います。一般的な町弁でもそういうところが多いように感じます。今は一般的な新興系の事務所の方が、時代の流れをよく理解しているように思います。

寺垣先生
確かにそうですね。

赤坂
昔ながらの職人系よりも、組織としてきちんと運営されているところの方が、労働環境や待遇が良いというのが実情ですね。

寺垣先生
はい、その通りです。

事務所の現在の規模と成長目標

赤坂
ネクスパートさんは今44人で、弁護士人数ランキング的にはどのくらいですか?

寺垣先生
50番くらいですね。

赤坂
上位は四大事務所や大手事務所が多い中でのその順位なので、中規模事務所としてはかなり上位に位置していますね。

寺垣先生
これからですけどね。

赤坂
今後の規模感についてはどのようにお考えですか?

寺垣先生
毎年20%の成長を目標にしています。20番以内には入りたいですね。

赤坂
弁護士数100人を超えるということですね。その後も成長を続けるんですか?

寺垣先生
はい、そうです。

赤坂
毎年1.2倍だと4年で倍になりますね。今年度の採用はいかがですか?

寺垣先生
はい、78期の採用を進めています。

赤坂
現在でもかなりの規模がありますが、これから成長期を迎えるということですね。事務所の成長期に参画することには特別な意味があると思います。完成された事務所に入るのも良いですが、成長期から支えて活躍した弁護士は、事務所内での自己肯定感や立場が違ってきますから。

寺垣先生
そうですね。今入っていただければ、将来幹部になる可能性も十分あります。

赤坂
完成された事務所だと、どんなに優秀でも既存の体制があって経営層に入るのは難しい面もあります。その点で今は大きなチャンスだと思います。弁護士1、2人の小規模事務所の成長には説得力が欠けますが、ある程度の規模がある上でさらなる成長が見込める事務所というのは、優秀な人材にとって魅力的なのではないでしょうか。

寺垣先生
はい、その通りですね。

対談-4

起業意欲のある人材の募集姿勢

赤坂
将来、幹部になりたいとか起業したいという意欲的な人材は良いと思いませんか?

寺垣先生
ええ、意欲的な人材は望ましいですね。

赤坂
それは出世という意味と、起業という両方の観点からということですか?

寺垣先生
はい、その通りです。

赤坂
起業は弁護士の仕事の外になりますが、みんなで楽しくビジネスをやっていけるような人材が来てくれたら嬉しいということですね。

寺垣先生
その通りです。

赤坂
ちなみに、応募者が「起業したい」と言うのは問題ないのでしょうか?例えば修習生が「御社で活躍しながら、一緒に起業もしたい」と言うのは?

寺垣先生
むしろそう言ってほしいですね。ただ、起業志望の人が予備試験を受けるでしょうか?

赤坂
修習生の採用で年齢は気にされますか?

寺垣先生
特に気にしていません。

赤坂
予備試験は社会人からの受験者も多く、様々なバックグラウンドの人がいます。最近は医師から弁護士を目指す人もいます。また、私自身も最初は弁護士だけを考えていましたが、マーケティングやマネジメントを学ぶうちに視野が広がりました。先生との対話や飲み会を通じて、そういった経営的な発想が開花する人もいると思います。

寺垣先生
そうですね。私も弁護士になってしばらくしてから起業を考え始めました。

赤坂
私も元々は四大法律事務所志望で、高収入と出世コースを描いていました。しかし、それだけで良いのかと考え、起業の本を読み、経営者と対話し、コンサルティング会社でノウハウを学びました。顕在的に起業を考えていなくても、実際に成功している方と対話することで可能性が広がることがありますよね。

寺垣先生
はい、弁護士起業家も少しずつ増えていますから。

赤坂
大谷翔平選手や河野玄斗さんのように、一つの分野にこだわらない生き方がかっこいいという風潮があります。医師から弁護士を目指す人も増えており、複数の分野で活躍したいという志望者は多いと思います。

寺垣先生
確かに、そういった多様な可能性があるのは事実ですね。

赤坂
エクスターンシップや修習生向けの飲み会などで、先生が佐藤先生や寺垣先生と話す中で開花するというか、育てていくというのはありだと思いませんか?

寺垣先生
ありだと思います。

赤坂
私は自分の起業スキルを教えることにそれほど興味がなく、自分が伸びれば良いと思うタイプですが、先生は部下を伸ばしたいタイプですよね。それは貴重な特質だと思います。

寺垣先生
ありがとうございます。

赤坂
マーケティングやマネジメントは、予備試験に合格するより理論的には難しくないと思います。東大や予備試験に合格するよりも簡単で、法律の基本書より理解しやすい。先生と一緒に弟子のように育てていくというのは、ネクスパートさんの将来にとても適していると思います。

寺垣先生
そうですね。起業家を求めていますが、通常の法曹実務志向の人材も欲しいです。社内でバリバリ働きたい人も、他の分野に興味がある人も歓迎です。

赤坂
10人程度採用するとのことですが、現段階で4、5人採用されているんですよね?

寺垣先生
はい、今年は5、6人程度です。中途採用が難しいので、新卒採用を増やす方針です。

赤坂
司法試験の合格発表まで時間があるので、バイトとして来てもらうのも良いと思います。

寺垣先生
去年は2人バイトしてもらいました。1人は本当に優秀で、ずっと事務員として残って欲しかったのですが、試験に合格して修習に行ってしまいました。

赤坂
新興系やカタカナ系の事務所に対する抵抗は最近減ってきていますが、まだある人もいると思います。そういう人にもバイトで経験してもらうのは良い方法だと思います。弁護士の仕事を実際に見てもらわないと分からないことも多いですから。

寺垣先生
そうですね。東京三会合同の採用活動にも参加していますが、やはり直接経験してもらうことが重要だと考えています。

マネジメントスタイルと組織づくり

赤坂
ネクスパートさんの特徴は、裁量が大きく、弁護士としての成長機会が多いこと、新しいスタイルの起業も視野に入れられること、先端的な企業法務も扱っているということですね。人間関係についても特徴的だと思いますが、いかがですか?

寺垣先生
気遣いができる人が支店長になって、良い支店を作ってくれています。そのため採用も、学歴や成績よりも気遣いができる人を重視しています。

赤坂
支店も含めて、先生が頂点で作り上げるというより、みんなで作っているイメージですね。その中で気遣いのできる人を管理職や支店長にすることで、必然的に相談しやすい環境になりそうです。

寺垣先生
はい。思いやりがあって気概のある人が一番理想的です。

赤坂
なるほど。バリバリ仕事をこなしたい人も、優しい人も、バランスよく採用したいということですね。

寺垣先生
そうです。何より気概があって気遣いができる人材を求めています。

赤坂
本日はノンストップでネクスパートさんの魅力について多くお聞きできました。この対談を通じて、事務所の魅力が皆さんに伝われば嬉しいです。ありがとうございました。

寺垣先生
ありがとうございました。

対談-6

【対談後記】

インタビューでは、ネクスパート法律事務所の成長の歴史から、人材育成方針、働き方の特徴、そして将来のビジョンまで、幅広い質問にお答えいただきました。

特に印象的だった点をまとめます。

1. 法律事務所としての基本的な業務の充実と共に、新しいビジネス領域への挑戦も積極的に行っている点
2. 人材育成において、OJTを重視しながらも個人の裁量を尊重する姿勢
3. 起業志向の人材も含め、多様なキャリアビジョンを持つ人材を歓迎する柔軟な組織文化
4. 気概と気遣いの両方を重視する人材採用の方針

ネクスパート法律事務所の寺垣先生との対談をまとめさせていただきました。
ありがとうございました。

ネクスパート法律事務所

ホームページ https://nexpert-law.com

採用サイト https://nexpert-law.com/recruit/

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  • 『判例の射程』
  • 受講生が実際に予備試験の当日も穴が開くほど見ていた『目的手段審査判例まとめ』
  • 「生存権」の一般的解法
  • 解法を使った過去問解説動画「生存権」

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LINE特典動画では、私が提唱する「解法パターン」とその活用方法の一端をお見せします。

動画①では、「判例の射程とは何か」を予備試験の過去問を題材にしながら分かりやすく解説します。この解説を聞いた受講生からは「判例の射程の考え方・書き方がようやくわかった!」との言葉をいただいております。

動画②では、試験開始前に見ることで事案分析の精度が格段にあがるルーズリーフ一枚に収まる目的手段審査パターンまとめです。

動画③では、どの予備校講師も解説をぼやかしている生存権の解法を明確にお渡しします。

そして、動画④では③の生存権の解法パターンを使って、難問と言われた司法試験の憲法の過去問の解説をします。
是非、解説動画を受け取って、世界を変えてください。

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